ゲームマスター?曰く「デスゲームじゃありませんから、安心してログアウトしてください。ただし、一度、ログアウトすると…2度とログインできませんけどね?」。そして、唯一のログアウト方法は、ゲーム内で死ぬこと。
2206年。ナノマシーン技術の応用である疑似体験錠剤「シミュレータータブレット」(通称:シムタブ)の拡張により実現された服用タイプのMMORPG…「Death Simulator」(通称:デスシム)を偶然手に取った17歳の少年アスタ。その箱には「注)これはデスゲームではありません」と大きく書かれていた。
聞いたことのないメーカー名、あからさまに怪しいキャッチコピーに苦笑しながらも、よせば良いのに服用してしまったアスタ。脅しのようなアカウント登録、意味不明のキャラクター設定に、常識外れの世界設定。チュートリアルだけでも、このゲームが普通じゃない…ということを嫌というほど思い知るPC名アスタロト。超美少女なのに情緒が超不安定なイシュタ・ルーと半強制的に相棒契約を結び、手をとりあってメイン・シナリオに突入するが…
ゲーム開始早々に右腕を失う瀕死の重傷を負うも、そのおかげで慈雨という防御魔法に特化した美しい女性を信頼できる仲間に加え、知恵も使って最強のモンスター【天の邪鬼】を思いもよらずテイムする。しかし…そのために実力以上に強いと誤解され、最強の女大魔導師マボと死闘を繰り広げるはめに。
確かにログアウトしても本当に死ぬわけではないこのゲーム。でも、各プレイヤーには、それぞれにこの世界から離れられないという強い思いがあり…。ログアウトすることって、ある意味、死ぬのと一緒じゃないの?…それを無意識に思う廃人クラスのゲーマー達は、一分一秒でも長く、このゲームに留まるため死力を尽くす…その序章となる第1作目。果たして、アスタ…ことアスタロトは生き残ることができるか?
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