プーの一族 #1 – 雨と仔猫とひとりぼっち – 完結日:2008年11月30日 作者:小山たまき 評価:★★★★☆ 4.2午後四時までのパン屋のバイトの帰り道。土砂降りの雨の中で、十五歳の笹野真依は一人の少女を拾ってしまった。誰にも余計な干渉をされず、一人で生きて行きたい。それだけを思って一人暮らしを始めた真依だったのに、どうしてか、その少女の事が気になってしまって‥。古びた一軒のアパートを舞台にお贈りする、甘く、切なく、温かい、新感覚ガールズラヴ・コメディ? 話数:全6話 ジャンル:その他 恋愛 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少女 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:ほのぼの感動 展開:ハッピーエンド その他要素 M駅 ドキドキ ライト 涙 甘味屋涼 注意:GL ガールズラブ なろうで小説を読む
ある雨の日に偶然出会い、惹かれ合う2人の少女。ピュアで真摯なお互いへの思いが、それぞれの視点から語られていきます。思わずニヤニヤしてしまうようなくすぐったいシーンや、気持ちの温まるエピソードが満載です。意地っ張りだけどまっすぐな真依も、健気でいじらしいモモも、2人ともほんとに可愛くて和みます。プー荘の住人たちを始め2人を取り巻く周囲の人たちの目線がとても優しくて癒されます。真依と一緒にドキドキして、モモと一緒に泣いて笑って、最後には本当に暖かで幸せな気持ちで読み終えることができる物語。愛らしい登場人物たち・ほのぼのしたストーリー展開・柔らかな筆致と三拍子揃ったガールズラブの王道です。でも、王道の一言で片付けたくない珠玉の作品でもあります。お好みの方はぜひどうぞ。作者さんはコメディ?と説明されていますが、文体にコメディ調のところもあるものの、かなりシリアス寄りだと私は思います。