評価:★★★★☆ 3.5
風巻――、この名を聞いた政財界と裏社会の者は恐れ戦き、庇護下に有る者は安堵する。そんなとんでもない家に生まれた彼、雄人はある日、日本刀を持ち、幼馴染、取手実夏の家を訪問していた。進学で家を離れる為、それを預かってもらおうとして。だが、その日の夜、誰にも断りを入れず自宅へと戻る、日本刀と共に。翌朝、取手家で寝食を共にする人語を解する狐、アレクは突然、言葉が話せる様になり動揺していた。その事を知り、生化学者で夫の総一に連絡を入れた妻、真沙子であったが、それはアレク自らが頼んだ事だった。連絡を受け自宅へと戻った総一は電話での話が事実と知り、愕然としたが、アレクと妻の気持ちを知って尚、苦渋の表情で研究所へと連れ帰る。一方、真沙子から連絡を受けた雄人は日本刀を手にバイクに跨り走り出す。途中、学校で実夏を乗せると、一目散に研究所へと向かった。風巻の名を出し、研究所内に入った彼等だったが、そこは、すでにある組織と通じる林が支配する場所となっていた。アレクが検査、という名目の解剖を受ける寸前、刻結が宿った日本刀によって粛清され、林達は甚大な被害を被る。そこで雄人はマルス、と呼ばれる一匹の熊と出会い、そして、運命の歯車は回り始めた……。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録