評価:★★★★☆ 3.9
下等種と見下していた人間と旅をしているなど、以前のわたしが見たらどう思うだろうか?
「さぁ……… イグニス、行こう?」
人間…… アルキがわたしを見つめて手を差し伸べる。
ふわりとした暖かい笑顔と、柔らかな物腰。
そして…… わたしを信頼しきった黒い瞳。
わたしはそんなアルキを半眼で睨みながら、ゆっくりとその手を取る。
「ふん……」
なんてことはない……
ただわたしはこいつを好きになってしまっただけだ。
「いこうか?」
「………うん」
わたしはアルキを見上げ口元を少しだけ緩ませる。
握ったアルキの手はわたしに…… とても優しく感じたのだった。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素