評価:★★★★☆ 4
「お裁縫の腕は家柄には関係ないもの」と自らに言い聞かせつつ、自分の力で道を切り開こうとする平民の娘ユマ。兄を飛び越えて国王の後継ぎとなってしまったことに複雑な思いを抱きながらも、自らの運命に真摯に立ち向かおうとする王太子。人ならざる能力を持ち、それを制御できずに大罪を犯してしまったことに苦悩し続けている王太子の兄オミト。彼らは、やがて、王位継承に関わる事件へと巻き込まれて行く。
話数:全43話
ジャンル:異世界ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
一介の市民であるユマと、王家の出身であるクィル。このふたりを主軸に、物語は進んでいく。なんといっても舌を巻いてしまうのは、その緻密な世界観でしょう。少し田舎風な、ほっこりした国を思い浮かべながら読み進めていました。ユマとクィルがそれぞれに恋心を自覚するまでのじれじれ、自覚してからのじれじれ感がまたたまりません。ラストはクィルが甘々で、もっとこの続きが読みたい…!と思ってしまいました。長らく連載を負っていたので完結してしまったのは淋しいですが、幸せで素敵な作品をありがとうございました!