評価:★★★★☆ 4.1
雪野灯輝は、昼間は普通の高校生、夜は人知れず人ならざるものを屠る忍者である――。
心を凍らせてお役目に励む彼へ、クラスメイトの西塚沙織が「仙家正文という、文芸部の幽霊部員を探そう」と呼びかけた。
灯輝は彼女に強引に付き合わされることになるが、その幽霊部員、どうも自分にも関係があるらしくて…?
雪と炎と闇が交錯するとき、そこには何が残るのか。現代版忍者、青春活劇。
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2013年11月8日
作者:譜楽士
雪野灯輝は、昼間は普通の高校生、夜は人知れず人ならざるものを屠る忍者である――。
心を凍らせてお役目に励む彼へ、クラスメイトの西塚沙織が「仙家正文という、文芸部の幽霊部員を探そう」と呼びかけた。
灯輝は彼女に強引に付き合わされることになるが、その幽霊部員、どうも自分にも関係があるらしくて…?
雪と炎と闇が交錯するとき、そこには何が残るのか。現代版忍者、青春活劇。
雪野の力を扱うには、心を冷却せねばならない。そう信じて疑わない高校生、雪野灯輝。そのために気になる女の子ともある程度の距離を保って日々を過ごしている。彼女に何度誘われても文学部に入らないし、メールアドレスも交換していない。 そんなある日。彼女はとある幽霊部員について調べてみないかと持ちかけてきた。当初は相手にしていなかった彼だが、そうもいかない状況に呑み込まれていって……? 冷気を操るものの実力はさほどでもない雪野灯輝。 情熱の文学少女たる西塚沙織。 幽霊部員は一体……? 雪野くんの淡い恋の行方は……? バトル、恋愛、どちらも楽しめる面白い作品です。ついつい電車でニマニマしてしまいました。 よろしければ是非、ご一読ください。
冷気を操る忍の雪野灯輝と、クラスメイトの文学少女・西塚沙織の成長を描いた作品。とにかく目を引くのはその描写力の高さ。とくにバトルの描写は頭の中に映像が流れるほど流麗かつカタルシス大。主人公の灯輝は、普段はちょっぴり冴えない感じだが、ひとたび戦闘になると「心まで凍らせて」氷の忍術で戦う。でも、実はヒロインの沙織が好きなのに全く言い出せないでいる。これは彼の家庭事情が大きく影響しているのだが、彼がそれを乗り越えてどう成長して行くのかが大きな見どころの一つ。ヒロインの沙織も、風変わりで元気な性格だが、その心の中には闇を抱えている。こちらの心理描写も圧巻かつ引き込まれるものあり。誰も知らない文芸部の幽霊部員・仙家とは一体何者なのか?最後の展開には驚くこと間違いなし。ぜひ読んでもらいたい一作です。