阿修羅 完結日:2013年10月31日 作者:sanpo 評価:★★★★☆ 4.4「阿修羅だわ」その言葉を最後に失踪した幼馴染。パリ帰りの画学生に、疑いを抱きつつ魅了されていく……独ではヒトラーが総統に、満州では溥儀が即位した昭和9年。女学生杏子の体験した淫靡な物語。 話数:全64話 ジャンル:恋愛 純文学 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少年 時代:昭和 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 女学生 妄想 殺人 淫夢 美形 注意:R15 ガールズラブ ボーイズラブ 性描写あり 残酷な描写あり なろうで小説を読む
大切な幼馴染を殺めたのは誰なのか――。 妖しく官能的に描かれる謎の世界に、一人の少女が迷い込む。 昭和の匂いを存分に漂わせながら、誰もが阿修羅に変貌する。『阿修羅』 幼馴染が残した、その言葉の意味とは――。 知れば知るほど疑わしく魅力的な青年。 危険と知りながら、近づいてしまう。 惹かれてしまう。 そんな阿修羅たちの姿を、どうぞ見極めてください。
読み終えた後に改めて分かるタイトルの秀逸さ。時代背景と絵画知識が素晴らしく「謎」に織り込まれているミステリーです。主人公の妄想描写が、うまい具合に読者の推理を乱してくれるので、私には自力で謎を解き明かすことが出来ませんでした(涙)きちんと犯人を予測するためのピースは散りばめられているので覚えのある方は是非謎解き挑戦してみてはいかがでしょうか。ただし、R15、同性愛描写があるのでお気を付けください。(直接的な単語は使われていないので、嫌悪感は少ない描写だと思います。とにかく甘美です)感想欄を先に読むのはお控えください、ネタバレます。
美しいだけの文章では物足りない。刺激的なだけでも物足りない。そんなアナタに文章力◎ ストーリー性◎ のこの小説をおススメします。15禁ギリギリの表現は多いですが、読者を異界に連れ込む技術の高さは秀逸です。また、きちんとした資料に基づいて書かれているので「アレレ違うんじゃない?」なんて興ざめな思いをする事も一度もありませんでした。あなたも昭和の女子高生になって犯人を推理して下さい。
時代は昭和9年。主人公の女学校の同級生であり、幼なじみでもある少女の失踪――。 浮かび上がる、パリ帰りの美青年画学生。 その同居先の妖しく美しい少年。 傍目には異質に映る母子の関係。 僻地で起こった、連続殺人事件。犠牲者となった彼女たちは何故、どのようにして死んだのか。 圧倒的な知識量と構成。確かな文章。エロスと芸術。 一度目を通してみれば、その完成度に驚かれるはず! さあ、犯人は……『阿修羅』は誰!? もうすぐ、明らかになる……。