アネモネ 完結日:2013年10月29日 作者:緋月 評価:★★★☆☆ 2.5僕は何気ない日常を送る。 くだらない会話、変わらない生活と人間関係の日々に突然変化が訪れる。 《君の正体を教えてあげる》 僕は・・・自殺する羽目になった。 起きる事件より、送る日常の物語。 話数:全25話 ジャンル:コメディー その他 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:学園 雰囲気:ほのぼの 展開:未登録 その他要素 学園 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
誰もが持つ《日常》とは果たして《平凡》なのだろうか?周囲が見る《自分》とは果たして本当の《自分》なのだろうか?特に変化のない日々を過ごす凡々たる高校生の真中実。そんな彼の《日常》に突然舞い込んだ《非日常》な出来事。それによってゆくりない《自殺》をすることになる。彼の《自殺》のきっかけとなる天草奏。実の《非日常》は奏にとって《日常》なのか《非日常》なのか。ときに「非日常」とは「ハレの日」という意味もある。ネガティブに捉えられることの多い「非日常」も視点を変えるとポジティブへと変化する。この“アネモネ”という小説はモノゴトに対する視点を変えることで印象が大きく転換することを教えてくれる。『本当の自分とは一体何者なのだろうか?』この迷路は多感な中高生時代に誰もが通過したことだろう。処々に言葉遊びがちりばめられたこの作品はその迷路のゴールへと導いてくれるような気がしてならない。