冽空の刹那 完結日:2013年12月25日 作者:蒼原悠 評価:★★★★☆ 3.9その少女は、自殺志望者だった───。 鉄道事故で彼女を亡くした、主人公。 自殺を図ろうと川に飛び込もうとした時、彼は一人の小学生に声を掛けられる。それはクリスマス前、最期の八日間の始まりだった。 なぜ彼女は、自殺を繰り返すのだろうか。 少女の抱える、深い心の闇。そこに沈む生い立ちの謎に主人公が迫ったとき、そこには最悪にして最高のフィナーレが待っている…………。 2013年クリスマス小説。完結済みです。 話数:全13話 ジャンル:ヒューマンドラマ 恋愛 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少女 時代:未登録 舞台:学園 雰囲気:シリアス感動 展開:未登録 その他要素 友情 小学生 年の差 悲恋 文学 涙 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この小説を読み終えると、なぜかあの名曲が流れてきます。ストーリー的にはなんの脈絡もありませんが、物語の底流にある狂的な雰囲気はとてもよく似ているからです。なにしろヒロインの病みっぷりが半端ではない。愛が重すぎるゆえに病むというヤンデレの定義からは若干外れるものの、重度の自殺願望持ちにして初対面の主人公にデレてデレてデレまくるため、こりゃどっかおかしいぜ・・・と出会い頭に気付くレベル。そんなふうにあまりにも病んでるヒロインを見ていくうち、主人公は彼女に死んでほしくない一心で生きる希望を伝えようとします。そしてヒロインの心は、小恥ずかしいくらい真っ赤っかになった主人公の気持ちに融かされてエンディングに向かうのです。そこから先で流れるのが、冒頭でも書いたあの名曲というわけなんですね~。・・・しかし、このNice boatネタってまだ通用するのかな。私の世代では有名でしたが。