評価:★★★★☆ 4.2
大学に入学した私神村律子は何となく入会してしまった推理小説同好会の新入生歓迎旅行に参加した。それが恐るべき事件の幕開けとなるのも知らずに。
同好会に私と同日に入会した中津法子は、推理マニアであるばかりでなく、自身も優れた洞察力と推理力の持ち主。法子の推理が事件の真相を解明していく。
被害者の言い遺した「マガク」の意味するものとは?
感想にネタバレが含まれているとご指摘を受けましたので、そういうのが困る方は、感想をお読みにならずに本編をお読みくださいますようお願い致します。この作品はカクヨム にも掲載されています。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
なろうの推理ジャンルには紛い物の推理も多い中、この作品は紛うことなき本格推理小説です。大学生の男女が旅行先で殺人事件に巻き込まれる、という展開に、推理ファンなら誰しも胸を躍らせるでしょう。作者様の果たし状は、まさしくタイマン勝負の申し込みなのです。対決場所で繰り広げられるのは、期待通りの恋愛模様。並行的に語られるのは「切り裂くジャック」。アドレナリンの放出はとどまることを知りません。そして、謎解きでは、果たし状通り、読者と作者の対決がフェアであったことを思い知ります。論理の筋の美しさには爽快感すら覚えます。ぜひとも湖畔にてお会いしましょう。