評価:★★★★☆ 4.2

ああ、どうして僕たちは、自分の家の中に居場所を見つけることができないのだろう。どうしてそこでは、ただ自分らしくいることが許されないのだろう。

いつからだろう、父さんも母さんも僕を見て笑わなくなった。
二人の笑顔を見たくて、僕は必死でいい子になろうとした。だがどんなにがんばってみても、家の中の空気は冷たく張り詰めたままだった。
そんな子ども時代の唯一の安らぎは、小学校の帰りに立ち寄る母の実家。祖母と、そして風変わりないとこのぱせりと過ごす、穏やかで不思議な時間。が、ある日僕は、とうとうそれさえも失ってしまう。
やがて父は酒に溺れ、家族は壊れていく。父の死後、僕はある決意をする――。


話数:全5話

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:
展開:未登録

注意:全年齢対象