評価:★★★★☆ 3.9
僕は死んだ、のか?
いえ、集中治療室でかろうじて生きながらえています。
400年前の水難事故で生まれた禍根と悔恨を、現代に引きずるファンタジックな人間ドラマ。
正義とは何なのか。クライマックスの舞台を厳寒の日本アルプスへ移して、真相が明かされる物語です。
過激な描写を可能な限り削ります。
話数:全30話
ジャンル:ヒューマンドラマ
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
しばらく忘れかけていましたが、ふと、あるきっかけで思い出しました。この小説の脇役に登場する、店長のことを。‐「恐くはないの」と後藤が聞くと、店長は言った。「どちらがでしょうか」‐かっこいい、のですよ。ちょい役なのに……もちろん、この作品の素晴らしさはそういう些細なことにとどまりません。ファンタジーな転生もの、しかも良質なミステリーなのです。まるで本当の紙の小説を読んでいる気になったりします。たまに目を覆いたくなるシーンもありますが、それさえも忘れさせるような、とても壮大な読み応えのある物語です。是非。