評価:★★★★☆ 4.1
野宮みこは和菓子が全ての女。他の事、特に恋なんてよく分かっていないが自覚なし。
今日も暴走して小さな騒動を巻き散らす。お店、商店街、中学校で。
終始みこに振り回されるのは、幼馴染みの水野由起彦。
勝ち気なみこと、間延びした由起彦はいいコンビだ。
二人の距離はとても微妙。近付いたり、離れたり、不器用な二人の甘い話が続いていく。和菓子だけに。短編がメインで、時々複数回の話が混じります。
各話、基本的に単体で話が通じるので、適当につまみ食いしていって下さい。
時代:現代
舞台:未登録
注意:全年齢対象
タイトル通り、和菓子屋『野乃屋』の看板娘である野宮みこを中心とした短編連作集(時折複数回の話あり)です。 みこと由起彦の恋愛小説ではありますが、みこの家族や友人達や商店街の皆さまが個性的で、甘いだけの恋愛小説にはなっていません。 和菓子だけじゃなくて、時折口直しに飲む優しい味のお茶のようです。 だからこそ、ずっと読んでいて疲れないし、楽しく読めるのかもしれません。
中学生の男女が紡ぐ、和菓子より甘い恋愛物語。読んでて思わずニヤついてしまうこと間違いなし! 短編連作集の本作は、まだ五話とメニューが少なく紹介も品目がもう少し増えてからと考えていたのですが、なろうの中でも特に楽しく読めた作品でしたのでレビューを書きました。日常のさりげない風景をコメディチックに上手く描写されており、ほのぼのとしたい人におすすめです。 つい次の話に手が伸びてしまうこの作品、試しに一つ食べてみてはいかがでしょうか? 私は今後のメニューの追加に期待ですね!