評価:★★★★☆ 4.3
前作「雪國の姫君」の続編です。前作をお読みになると、登場人物や世界観がより解ると思われます。
冒険者の主人公が軍事国家で成長していく物語です。
王国からの要請で出撃したギルドは城門で古代兵器と対戦する。苦戦する冒険者を救ったのは魔族のギガースだった。そこへ現れた謎の老人により古代兵器は行方を眩ませてしまう。影の薄い主人公アンジェリナは、新しい愛刀「備前長船」を携え、戦う意味を模索していく。古代兵器を追撃して魔の山の頂上に聳える古城に辿り着いたギルドメンバーを待ち受ける試練と陰謀とは……
相変わらず、文章は硬いです。
除外検索対策として、「恋愛・萌え要素皆無」のキーワードを外しました。
話数:全21話
ジャンル:エピック・ファンタジー 異世界ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
前作から引き続き、安心感すら覚える本格ファンタジーの第二弾。俗に一作目の出来が良いと、二作目がトーンダウンするジンクスを軽く跳ね除け、より完成度の高い、骨太で重厚な物語が綴られています。特に、前作から登場人物たちは二作目とあってキャラクターがよく馴染み、どっしりとした深みが加わって一層魅力的に。そして新規登場人物たちも、もれなく個性豊かで、これでもかとばかりにストーリーへ花も実も添えて読み手の心を捉えて離してはくれません。そして物語そのものも一作目を大きく上回るスケールとボリューム感。僭越ながら、これを読まないことはファンタジー好きとして大変な損失です。是非にも一読されますことを推奨いたします。