ソルジャー・ブルー 完結日:2014年4月10日 作者:赤井"CRUX"錠之介 評価:★★★★☆ 4.4お尋ね者の兵士と吸血鬼のコンビ、ヤクの売人、そして三つの顔を持つ男がチームを作り、無法都市で生き抜く話です。復讐、組織の犬、裏稼業の宿命、最悪のチームワーク……そんな中で彼らは戦います。 話数:全29話 ジャンル:アクション 異能バトル 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 魔物 時代:近未来 舞台:パラレルワールド 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 オマージュ キャラ多い劇 ハードボイルド バトル 少し鬱 必殺仕業人 新必殺仕置人 機甲猟兵&装甲騎兵 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
舞台は『エメラルドシティ』。そこは犯罪者、異能力者、人ではない者達が流れ着く、吹き溜まりの土地であり、彼等にとっての最後の安住の地。そこへ棺桶を背負う主人公と、息を潜める事を余儀無くされたヒロインが脚を踏み入れる所から、今作は始まります。エメラルドシティを覆う大きなうねりの中で、彼等は出会い、苦悩し、決断を迫られていく。因みに、物語に出て来る『食堂ジュドー&マリア』のメンバーは、前作『最低野郎たちの逆襲』の主人公達です。こちらの作品は残酷描写等で読み手さんに不快感を与えるかもと、作者の赤井さんが修正完了するまで非公開となっておりますが、最初の解説だけでは物足りない、前作をどうしても読みたいと思われた方は、私のお気に入り作品群からアクセス出来ると思うので、良ければこちらもどうぞです。最後に今作の外伝、『エメラルドシティの三人』は現在連載中です♪
軽く一読するだけなら、復讐に燃える青年が過去に囚われ苦しむ元になった奴らを始末していくだけのようだ。だが、青年一人だけで複数いる憎いやつらが、ましてやどこにいるのかさえ特定できようか。 そのあたりのサポートとして、様々な人間が青年を手助けしてくれる。ただ、暴力の街の住人だ。クセが非常に強く、タダ働きはしない。 流行りの異世界うんたらに慣れた目で読み進めていくと、この雑多な登場人物の人柄に惚れていく。 特に愚兄弟はおススメである。その理由は読んでいくとよく理解できる。 読み終わると、心が温まった。 ささくれだったあなた、一読いかかですか?
社会の底辺達が、裏社会で生きていく。心無い者たちが、心ある者たちを蹂躙する。そしてその復讐に人はかられ、自らが心無い者に……。悪循環な裏社会を上手く描写しています。私的な見どころは『バトルリング』。ボトムズのバトリングの人間版。賭ける方、賭けられる方の心理描写がまさにそれっぽく、見ごたえがあります。ボトムズだったり吸血鬼だったり、泥臭い人間模様はすっかり懐かしくなった時代を彷彿とさせます。直撃世代はニンマリするかも?完結済みで量もそこそこ、暇を見つけてさらっと読めます。お薦めです。
これは個性溢れ過ぎのキャラクター達が、何でもありの無法都市で生き残りを掛けて闘う、パンクでメタルな世紀末的廃退世界のおとぎ話である。序盤から圧倒される戦闘描写は、格闘家でもある作者ならではのリアリティーを持ち、パンチの痛み、骨の軋みまで読者に伝えてくる。そんなバトル一辺倒に見える本作品には、ソルジャー・ブルー、戦士の悲哀が通底している。巨大な利権を巡り鎬を削るギャング達の悪によって浮き彫りにされる主人公の純粋さ。これ程愛おしい主人公は他に無い。強化人間と吸血鬼の少女は苦悩しながらも仲間を作り、笑い、生活の場を作る。だが、その生業は殺し屋であり、復讐と怨嗟の渦から逃れられない宿命を背負っている。まるで嵐の中を漂流する筏の様に頼りない彼らを待ち受ける運命とは!超弩級娯楽エンターテイメントここに完結!この作品を読み終わった時、体温が1度上がった。(キャラ名ネット検索でニヤリ)
お尋ね者の兵士と吸血鬼、ヤクの売人、そして3つの顔を持つ男の闘いの物語。四人は掃除屋としての仕事を始めます。物語の序盤からの引き込みが上手く、見るものの目を離せない展開。赤井さんらしいバトルの臨場感。それぞれが持つエピソードが複雑に絡まり合います。私は特にキークとルルシー推しです。ハードボイルドですが、女性が読んでも楽しめる作品だと思います。オススメの一作です。
主人公の名前とか、各話のタイトルとか、設定など読んでみたら、とても懐かしくなりました。ボトムズとかメロウリンク思い出しました。思わず、DVD見直してしまった。好きな作品の要素を、自分作品のタイトルや主人公に込めるというのが、実は創作の原点ではないかと思います。僕もよくやるし。お尋ね者の兵士と吸血鬼の少女のコンビが、今後、どんな物語を展開していくか、楽しみな作品ですね。平井和正のウルフガイシリーズの影響か、不死身の吸血鬼とか、人狼が出てくるお話も大好きです。