評価:★★★★★ 4.5
黒鶫合唱団に入っている少女、唄織。彼女は団員の中で一番歌が下手で、団長からの注意も一番多く受けていた。夏の発表会に向けての合宿先でも唄織は仲間から孤立し、夜は宿舎から離れたあばら屋で歌の練習をして眠っていた。そんな唄織のもとに河童をはじめとする様々な妖怪が訪問し、色々と理由をつけては彼女に歌を依頼するようになる。
※宮沢賢治作『セロ弾きのゴーシュ』のオマージュ作品です
話数:全7話
ジャンル:その他
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:ほのぼの
展開:未登録
注意:全年齢対象
まず、読んでいただけるとわかるのですが、文体がクールです。しかし一見、冷たさを感じさせながらも奥底に暖かさを感じるのは私だけでしょうか。さらに、登場する妖怪たちの描写が妖しくも可愛らしく、癒されること請け合いですね。さらに、綺麗な文体は読むと文章を書く時の参考になるとも思います。皆さん、たまにはこういったものを読んでみてはいかがでしょう?