魔王アルリリアの報われない日々

魔王様を嫌いになれない訳その1.魔王様はイケメンです。外見も中身も行動もイケメンってなんですか。魔王様は真正のイケメン。その2.魔王様は危う過ぎます。そしてそんな魔王様に増えていく保護者達。その3.魔王様は優しさで出来ています。優しすぎます魔王様。偽善？そんなものでは御座いません。その4.魔王様はチート過ぎます。チート過ぎるけど本人が救われないって何ですかそれ。読者を泣かせる気満々ですか。その5.恥じらう魔王様の笑顔はプライスレス。カッコ可愛いって最高過ぎます。惚れてまうやろ……この作品と合わせて『勇者稼業は思いの外重い』も是非ともお読みください。テンプレ物に飽きた方にはすごくオススメです。魔王様の深い愛と苦悩。そしてそんな魔王様を愛する人々の物語。こんなに愛情深い魔王様を嫌いになれるはずがないでしょう？読み終わる頃にはきっと貴方も涙する。

　目覚めた時には何やらよく知らない世界。そして自分は赤ん坊。そう、ここまでならいくらでもなろうの中である小説だ。　だが、この作品が異彩とも言える魅力を放つのはけして転生前の人生をないがしろにしていない点だ。　けして幸せとは言えない人生を日本で生きてきた、その影が転生後も時折主人公にフラッシュバックする。そう、絶大な魔力と圧倒的な剣技に恵まれたとしても、心までは–変わらない。変われない。　本当は愛されたいのに、愛されたくてたまらないのに、傷つけたくなくて、わざと突き放して。　そんな不器用な生き方しか出来ないまま、彼女は諸国を放浪してその目に世界を映していく……　終盤の怒涛の展開に息を飲み、こんなにも優しい魔王にそっと手を差し伸べたくなる。そんな暖かくて悲しい作品。

あなたは味わったことがありますか？山よりも高く海よりも深く…と評せるような愛を。それを偽善と称せるような心を。彼女の爽快な冒険譚、悲劇的な結末。その何れをとっても滲む愛と信頼に、強く胸打たれる作品です。魔王でありながら人間として生き、周りの幸せを何より望んだ彼女に訪れた、心を蝕まれていく恐怖。周囲の人々との笑いに溢れた生活。揺れる乙女心。狂える兄（シスコン）…とたくさんの要素を含むにも関わらず、一貫したストーリー。読み終わった瞬間には背筋に電流が走る様な、そんな心持でした。テンプレに飽いた皆さん、魔王の苦悩をご覧あれ。シリーズの続編も完結しています。そちらもどうぞ。

ある日トラック事故で命を落とした主人公は、剣と魔法の世界に転生する。ただし、強大な魔力を内包するが故にその存在を恐れられている『黒の忌み子』として。彼女は魔王としての偏見的な教育を受けながらもそれらに影響されることなく成長し、やがて一人の立派な冒険者となった。仲間に恵まれながら第二の人生を謳歌する主人公。しかし、運命は残酷な道を歩むことを彼女に強要し……。様々な視点で語られるストーリーは、読み手を惹き付けてくれるような魅力を持っています。個性豊かな登場人物たちのやり取りには時に笑い、時に感動し、時に泣くこと間違いなしです。この作品を読むことで、あなたの中にある魔王のイメージもがらりと変わると思いますよ。ダークファンタジーが好きな方にオススメします！是非、読んでみてはいかがでしょうか。

こんなに心惹かれた小説が他にあっただろうか。この小説は数あるなろう小説の中でもかなり素晴らしいと思います。異世界転生というテンプレから始まりますが他の転生ものとは一味違います。私も最初はこれもありきたりな転生ものか…と思いながら読み始めましたがあっという間にはまりました。主人公の井上優樹は少女を助けて死亡しアルリリアという名で転生します。優しい家族に恵まれ幸せな人生を歩めると思ったのも束の間、魔族に母を殺され魔王様と言われ連れさられ、抜け出すも悪夢に苛まれたりとタイトルの通り報われないです。そんな過酷な運命に抗おうとするアルリリアに涙し、時にはアルリリアの無双(魔王チート)にハラハラし時には恋愛(?)にドキドキし…少し暗めですがとっても楽しめます。完結(この小説と別に続編がありそちらも完結済)していますので読み切る事が出来るのでぜひ読んでみてください!

完結したので書かせていただきました。最初読み始めると特別な力で幸せな生活を送るのかと思いきや、２話目でいきなり叩き落とされます。そして後半は愛されたいのに愛されてはいけない、その葛藤が待っています基本、主人公目線で話が進んでいきますが別人物視点で書かれてることもあり、場面場面でのキャラクター内心情がつかみやすく書かれています。これは魔王という運命に翻弄され、それにあらがった少女の物語です。