「評価が欲しい」「PVが欲しい」などとわめいている凡人どもよ。お前らがどれほど馬鹿なのか、俺が見せつけてやろう。 完結日:2014年3月30日 作者:中條利昭 評価:★★★★☆ 4.1俺にかかれば『小説家になろう』で天下を取るなど容易いことだ。 何故かって? それは、俺が天才だからだ。 〈全五話+後書き〉 話数:全6話 ジャンル:ヒューマンドラマ 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:学園 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 SNS なろうの抱える問題 凡人 友情 問題作 天才 小説家になろう 水増し 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この作品を見た後、なんで自分はブクマやポイントが欲しいのかなと考えさせられました。物語の流れとして、主人公は書籍化するために日刊ランキング1位を目指します。方法は過激なタイトルの通り、不正行為でブクマやポイントを稼ぐことです。最初は良いのですがすぐバレてしまいます。そこから主人公の転落が始まります。結果的に主人公は一度筆を折ります。しかし、ここから主人公は頑張ります!その姿はカッコいいとすら思いました。最初は虚栄心が高い嫌な子と思いましたが、終盤は負けてなるものかと不屈な闘志を見せます。凄い!彼は頑張り、物語の最後で一つ、答えを出します。「頑張って書いた作品に、たった一つのブクマや感想がついた。なんて嬉しいんだ!」初心を思い出しました。
貴方は水増し行為というのを知っていますか?ひょっとしたら初めて聞くという方もいるかもしれません。 水増し行為というのは友達や家族の人に頼んで不当にポイントを入れさせるものです。言い換えれば、ポイント乞食と言った方がいいでしょう。 それをやっていいか悪いのかは、ちゃんとした倫理観を持った方であるならば分かると思います。 貴作の主人公は、それを逆説的に作者が取り扱い、描かれた人物であります。故に自信家のナルシスト野郎です。しかし本当はそうではなくて、ただの弱い存在です。 決して自信家のナルシスト野郎が悪いと言ってるわけではありません。そんな自分を離れた所から見てほしいのです。 理解できないのであれば、貴作を読むといいでしょう。 今まで自分が持っていた固定概念が少し崩れるはずです。
評価を付ける気持ちは大切ですただその気持ちはどこに向かっているのでしょう。二つの五ポイントは何故あるのでしょうか。面白いと感じた作品に評価を付ける。つまらないと感じた作品に評価を付ける。どちらも間違ってはいません、ですがこの作品は全く違う方向での評価の付け方に対する危険性を示しています。この作品の主人公のような間違いは犯して欲しくない私はそう思っています。
「PV伸びないなあ」「ポイントもらえないなあ」と悩んでいるなろう作家さんにこそ、読んでもらいたい作品です。タイトルは一見煽りですが、騙されたと思って読んでみてください。最後まで読み切ったとき、「おはなし」を書き始めたときの自分のことを思い出すはずです。そのとき、なにが楽しかったですか?どうして、小説を書こうと思いましたか?もう思い出せないくらい昔の記憶だったとしても、読み終わったときに、「よし、また書こう」という気持ちになれる作品です。ぜひご一読ください。
主人公の傲慢さが酷いのが、このストーリーの肝になっているのですが、それがいい味を出しています。小説は五話と短めでありますが、しっかりと伝えたいことが凝縮されているように思います。「小説家になろう」というこのサイト自体を題材にした物語ですが、言ってしまえばフィクションでもあり、ノンフィクションでもあるのでしょう。主人公の行動にムカつきながらも、最後まで見てしまいました。この物語の中には、私も含めた作者としての強い願望が見て取れます。それは、「沢山の人に見てもらいたい」という願望です。私も作品を投稿しているので、分かる部分はあります。本当に人って他人の評価が気になる生き物なんです。上手いレビュー書けませんが、一見してみていただきたいです。
この作品の主人公は虚栄心の塊のような男でしたが、読んでるうちにこのサイトで活動する者の源泉が浮かび上がり、素人ながら書き続ける意味を教えてくれました。最近書きまくるあまりレビューやポイントばかりに気が流れているそこのあなた。この作品で原点に戻りましょう。小説家になろうで得られる満足感は、他人によって与えられるものではなく、自分自身の意欲と行動したあとの達成感によるものである。それを教えてくれた作品です。
みなさんにお聞きします。「あなたはなぜこのサイトに小説を投稿しようとおもったのですか?」レビューが欲しかったから?お気に入り登録をしてもらいたいから?評価を受けたいから?違うと思います。最初は純粋に小説を書くのが楽しかったからではないしょうか?少なくとも僕はそうでした。しかしいつ頃からか、評価やレビューを求めて投稿を続けるようになりました。確かに、自分の作品が他人から認められて評価されたり、お気に入り登録をしてもらって、感想を書いてもらう。これほど嬉しくて励みになることはないと思います。が、その為だけに小説を書き続けるのは間違っていると思います。さあ!この小説を読んで僕の質問に答えてみて下さい!