評価:★★★★☆ 4.3
エルトリア帝国の皇女エストリカは、病床の皇帝に代わって国政を取り仕切る枢密院から突如として「ゴルニア属州総督」に任命される。
総督に任じられたものの、エストリカはそれを素直に喜ぶことはできなかった。なぜなら、ゴルニア属州などというものは「まだ」存在しないからだ。
一方、諸部族の割拠するゴルニアでは、帝国の影響力を排除し、ゴルニアを統一すべく若き王ウェルティスが立ち上がろうとしていた。
新設の第十二軍団を率いて、弱冠十五歳のエストリカは蛮族の跋扈するゴルニアを平定することができるのか?本作はカエサルの名著『ガリア戦記』第7巻を下敷きとしたファンタジー戦記です。
2014/5/7追記 一部、表記ミスを修正しました。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
エルトリア帝国の皇女エストリカは、まだ存在しない属州の総督に任じられ、蛮族の住む土地を攻略することになる。 どうにか新軍団の編成を終え、冬が来る前に橋頭堡の町に入ろう、春までに兵を訓練しようと思っていると、急報が届く。 その町が襲撃を受けたのだ。 ゴルニアの屈強な男たちを率いるのはウェルティス。 亡き父が果たせなかった全部族の統一を目指す若き王だ。 頭脳明晰だがひ弱な副官、経験豊富な軍団長、忠実で姉のような奴隷の侍女。 癖の強い仲間たちと共に、十五歳の皇女の苦難の日々が始まる。 カエサルの『ガリア戦記』第七巻が下敷きのがっしりしたストーリー。 力強い文章で語られる英雄、戦略、血生臭い戦場。 戦記に魔法はいらないと思うあなた。 求めていたのはこういう小説かも知れない。