評価:★★★★☆ 3.7
引っ越しを目の前に二人で街を歩くことになり、三年ぶりに再会した幼馴染の少女と少年。
過ぎ行く楽しい時間とともに、懐かしい日々への思いは募る。戸惑いと愛しい気持ちに揺れる二人の前に、別れの時は迫り――――……。
月別テーマ短編六月「過去」参加作品です。◆の話には、挿絵が挿入されています。
《2015.4.24》なろうコン二次落選しました。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2014年6月21日
作者:蒼原悠
引っ越しを目の前に二人で街を歩くことになり、三年ぶりに再会した幼馴染の少女と少年。
過ぎ行く楽しい時間とともに、懐かしい日々への思いは募る。戸惑いと愛しい気持ちに揺れる二人の前に、別れの時は迫り――――……。
月別テーマ短編六月「過去」参加作品です。◆の話には、挿絵が挿入されています。
《2015.4.24》なろうコン二次落選しました。
遠い地へ引っ越すことになった美南。彼女は「最後だから」と、3年ぶりに再会した幼馴染の俊介と共に生まれ育った八王子を見て回ることにする。変わったものもあれば変わらないものもある。それは二人の関係も同じだけれど、少しずつ距離は縮まっていく。しかし、別れの時は確実に近づいていた。「何もかも一から作り直すなんて、出来るわけないもん。シュンもみんなもいない、知らない世界でやってける自信なんて、これっぽっちもないんだもん……!」不安に押しつぶされそうな美南の心の叫びを知ったとき、俊介は――。取材のもとで丁寧に再現された八王子の町。あなたの故郷はどうでしたか?離れていても大丈夫。ここのことを思い出してもう一度頑張ってみて。それでも頑張れなくなったらいつでも帰っておいで。そんなあたたかい故郷を、あなたも思い出してみませんか。
幼なじみの彼女と引っ越しお別れ記念にほっこり地元デート。行ったことない八王子なのに、あのデパートにも電車にも。丁寧に書き込まれた街を、身近過ぎてマイペースな幼なじみのあの子と巡れば必ず感じる思い入れ。何気ないゆるふわ会話に癒されてラストはちょっとほろり。読んだ後は何か胸に温かいものがきっと残る。誰かの思い出なのに、自分のものみたいに大切にしたくなる。そんな胸キュン地元物語です。