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 世界に嘘が満ち溢れていると気づいたのは、それを実感したのは東京の高校に転校してからだった。
 祖父が住む東北の田舎に置き去りにされたときも、その後、何食わぬ顔で様子をうかがいに来たときも、俺はあの人を、母親の言葉を信じ続けていた。いや、信じようとしたのほうが正しいかもしれない。
 信じて、裏切られて、また信じて。
 そんなことを繰り返した末の転校。
 だから俺は、まゆの言葉を素直に信じることが出来なかった。
『必要とされたから。だから私はいま、ここにいる』


話数:全15話
ジャンル: 

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族

時代:
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象