評価:★★★★☆ 4.1
柊鏡夜16歳、童貞。至って普通の日本の高校生―――では、ない。俺の髪は金髪で、目は青色。イタリア人の母の影響を色濃く受けている。まぁ、父親が日本人だから、日本で暮らしてたんだけど。ある日、部屋に引きこもっていたら、光り輝く魔法陣に吸い込まれた。―――俺が勇者?魔王討伐?え?何言ってんの?しかも魔王は勇者メンバーのかつての仲間?善人?闇墜ち?……なにその重い話は。俺にはちょっと荷が重すぎるよ!
(*魔王アルリリアの報われない日々の続きとなっております。この話だけでも読めるよう努めていますが。そちらを読んでから見ると、状況がとても分かりやすいです。*勇者はやけくそですので、序盤の勇者の思考は生あったかく見守ってください。基本シリアスです、ご注意ください。)
話数:全30話
ジャンル:その他
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
異世界に召喚された主人公は勇者として魔王討伐の旅に出る。金髪碧眼に伝説の剣を携えるその姿はまさに世界の救世主。ところが、現実は彼の想像以上に過酷なものだった。使えるはずの光属性や回復の魔法が使えない。歴代最弱とも言えるほどに低いステータス。主人公の命を狙ってくる勇者パーティーの剣士。そして、殺さなければいけない魔王はかつて英雄と呼ばれた心優しき少女……。苦境に晒されながらも魔王城へと向かう勇者一行は着々と実力を高めていく。その先に救われない結末があることを知りながら。この作品は前作を読了されてから読むことを強くオススメします。二人の主人公の心情を知ることで、より世界観に引き込まれること間違いなしです。物語の中でそれぞれの葛藤に悩む登場人物たちにはきっと共感できると思いますよ。様々なことを考えさせられる作品ですので、是非読んでみてはいかがでしょうか。