評価:★★★★☆ 4.2
この「考察エッセイ」とでも言うべき一連の文章は、和泉ユタカ様との交流において『スタンフォード監獄実験』について『場と役割』、『人間の自主的な精神の維持』はどうなるのか?との質問を受け、私の考えを聞いてみたいと仰って下さった事から、書き上げるこことなりました。
ですから、この「考察エッセイ」は基本的には和泉ユタカ様、という唯、ひとりの読者のために書かれたことになります。
「なろう様」の隅を使わせて頂くことになったのは、恥ずかしながらメッセージ欄で送るには文章量が多すぎた、と言うのが一番の理由なのですが、仮にどなたかがこの考察に興味を持っていただく事があれば、私は勿論、和泉様も喜んで下さると想っています。それでは、この『場』をお借りして、自分の『役割』を果たして行きたいと思います。
よろしくお願いします。
話数:全8話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
タイトルについて考えさせられました実験目的を明確に比較実験で検証実験時の安全確保どれも科学者が実験をやるうえでは常識ですどれ一つ守られていないと報道されているそこが陰謀論に繋がるのでしょうでもそれは本当?嘘ならばどこで嘘が交じった?マスコミの嘘?ありそうです海軍の嘘?誤魔化しはありそうです実験者の嘘?保身のためならありそうです実験の結果は人は役割に依存 してしまうただしカルトな状況下ではがつきますがマインドコントロールです陰謀論はそれが目的と言い海軍は刑務所の問題点の解決としか言いません実験者は自分が無能だったと主張します無責任で蒙昧なのは人間全般?実験者が所属する集団なのか?マスコミは前者と かたり性悪説はそう説き 矯正を語り善性はどこにも見えませんこれはそんな実験の考察
普段、自分が物事に対してどのように考え、責任を持って行動をしているか。普通の人間が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせ行動をしてしまう事を証明するための実験から、『責任の曖昧さ』や『思考放棄』などに渡り考察された内容となります。責任の曖昧さについては、現社会でも常日頃起こっていることであり、各自の意識の高さ、または低さによりその結果が現れていると思われます。自分を振り返えるきっかけになる、大切な事を気付くきっかけとなる、そんなエッセイです。
皆さんは感想欄をどのように使っていますか? 始まりは唯ひとつの私信ですが、そこに多くの人々が自分の思うところを持ち寄りました。 本編は充実した内容で、多くの示唆に富んでいます。投稿後には次々と真摯な感想が寄せられました。あたかも紙上ディスカッションのように。 作品も感想も、書ききれなかったことや誤解を与えることがあります。しかし、一方通行にさせないのが感想の力です。十人寄れば見方も十色。寄せられた感想を読めば、違った視点に気付きます。作者さえも考えが及ばなかった気付きがあります。視点の転換により考えを深め、感性を豊かにできます。そうした一連の流れにこそ価値があります。 本作とこれに寄せられた感想は、それを見事に体現しています。参加は簡単、思うことを感想欄に寄せるだけです。 一緒にやろうよ! 考えを教えてよ!
数年前、こちらのエッセイに書かれているスタンフォード監獄実験を映画化したものを観ましたが……このエッセイを読み、映画を観終わった時の衝撃を思い出しました。なろうにおいてこんなエッセイが読めるとは思いませんでしたね。実験に対する考察から、社会における人間の役割、そして弱さなど……矢口さんならではの鋭い切り口で語られています。私のようなバカに四百字で魅力を語るのは不可能です。とにかく読んでください。