評価:★★★★☆ 4.2
――荒野は時に『異界』へと通じる。
これから語るのは、一人のガンマンの物語。
砂塵の向こう、世界を超えてやってきた『まれびとの用心棒』。
迷い込んだ小さな村、襲いかかるのは恐るべきモンスターども。
ひとにぎりの『報酬』のために、彼は戦う。
腰に吊るした二丁のコルト、ひとたび抜けば死の舞踏が始まる!
ファンタジー西部劇、これより開幕。続編:http://ncode.syosetu.com/n6002eg/
続編(旧版。更新停止):http://ncode.syosetu.com/n3394ch/
※本作はハーメルンにも投稿しています
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
西部劇に出てくるようなガンマンが、異世界に紛れ混んでエルフの村を救うというお話。文章の書き方が無駄がなくスリムなので、文字数にある以上に物語の厚みが出ていました。私の脳内ではクリント・イーストウッドが銃を片手にオークや魔法と戦っている勇姿が見えました。南北戦争時代のガンマンを設定してあるので、そこまでチートもなく、魔法と互角に渡り合っていました。異世界物語に飽きた方がいらしたら、是非ともお薦めしたいと思います。
私はほとんど西部劇を観たことがありませんしこれからも見ることはないと思っていましたですが、この作品に出会って考え方が変わりました洋画をみているかのような主人公の言い回し馬に乗って酒場に行き金を渡して食事をするときのやりとりどれも情景が頭に浮かび、にやりとしてしまいますならず者に襲われていている村にふらりと立ち寄った主人公そして主人公のことをオッサンとよぶ、自分の村を守るために立ち上がった少年とのコンビ王道です、よくある話です、ですが……そこがいい、カッコいいオッサンとはこういうことだと思い知らされましたみんなも読んだ後こんなカッコいいおっさんになりたいと思ってしまうことでしょう