評価:★★★★☆ 4.3
アーティフェクタ。人型の神に光の鎧を纏わせた機神。月より出でる異形の天使、神話を掃討するために存在する同等の力を持つモノ。天空に突き抜けるように存在する要塞都市ヴァルハラ。幸せで平凡な日々を享受する少年にある日転機が訪れる。自分こそ世界を救える力を持つ救世主であると。出会い、別れ、決意、挫折…。様々な想いは、やがて運命に立ち向かう力になる。自らの命と存在を賭け、少年は運命に抗う為の戦いを始める。全ては他の誰でもなく、自分自身の為に。巨大ロボットSFファンタジー、出撃。完結しました。続編連載中。
時代:未登録
舞台:学園
雰囲気:シリアス
展開:未登録
その他要素
深遠かつ壮大な世界観の元に組み上げられた、人間と巨大兵器が織り成す破天荒な物語に圧倒されました。作者様はよくこのような設定を創り出されたものだと、感嘆させられました。同じロボット書きが自信をもっておすすめする作品です。人智を超越した巨大ロボットのバトルシーンが圧巻であるのは言うまでもなく、戦いの狭間に垣間見える人間模様に加えてちょっとした息抜きもあり、かなりの長編ながら倦むところがありません。単なる戦いの叙事詩というものではなく、様々な宿業を背負った人類の行く末、そしてそれを予感する者達の葛藤といった人間側が避けて通ることのできない根源的課題にも迫りながら、ストーリーは展開されていきます。ここでご紹介するいわゆる1stに加え、2nd、3rdと続いていきますので、読み応えも十分です。ぜひ多くの方々に目を通していただきたいと思いつつ、ご紹介させていただきました。