評価:★★★★☆ 4.2
怪しいピンクの胞子を吸い込んで死に掛けていた『私』は、目を覚ますと異世界で疫病の女神として祀られていた!?
どうやら世界を滅ぼす伝染病の特効薬として召喚されてしまったらしい。
そのままごろごろと女神生活を満喫すること半世紀。ぐーたらし過ぎた『私』は存在意義を疑われて、ある辺鄙な村で流行る奇病の解明に借り出されてしまう。
しかし、そこで別の事件に巻き込まれて……?
無駄に美形な暴力ドS神官長にシバかれつつ、ニート駄女神が頑張るお話。
全20話で完結済み。以後、番外編アップ予定。
話数:全26話
ジャンル:ミステリー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
本作は、よくある若者が異世界に召喚されてうんたらかんたらという話であるが、毛色がちょっとばかり普通とは異なっている。主人公の女性は、物語が始動したときにはすでに260年以上の時を過ごし、その間死ぬことも老いることもなく女神として祀られてきた。なぜなら、彼女の血が異世界の病気の治療に役立つからだ。それだけなら、主人公はすごく徳の高い女性に思われるが、それは完全に錯覚である。タイトルを見てもらえば理解してもらえるだろうが、まさにその通りなのである。そのあまりのぐーたらっぷりに読者は主人公よりもむしろ彼女に振り回される相棒的立場の神官長にこそ共感を覚えるかもしれない。確かにそうなのだが。しかし、この女神様は決してダメではないのだ。愛されるべき優しいお姉さんなのだ。そして、いつしか読者は彼女にも共感を覚えるようになるだろう。だからといって、ぐーたらするのを許せる訳ではないが。