境改世界の機兵乗り

『見る場所が変われば見える景色も変わる。だからこそ世界はこうも惨い。』

　ゲームだと信じ続けてきた世界、しかしそれは虚構だった。
　ある日、VRMMO「幻想世界の機械兵」のプレイ中ログアウトできなくなった少年は世界が現実と化していることに気付く。困惑する少年の耳に声が響く。

　「ようこそ、ここは見る場所によってその姿を変える世界、『境改世界』のルミワール。ここはゲームであり、現実だ」

　ロテと名乗るテロリストの言葉によって自分がいる世界が仮想現実などではなく異世界の現実であると知る少年。…そう彼はいや、彼らプレイヤーは運営である国家総合連盟によって異世界を仮想現実だと誤認させられ知らず知らずのうちに戦争の突兵にされていたのだ。
　現実を知り、自分が制圧した村の今まで見えなかった被害を目の当たりにした少年は絶望する。だが少年に現実を逃避し、逃げる道はなかった。アバタ―体に意識を閉じ込められた少年はルミワールの世界の人々と接触を余儀なくされる。
　今までただのNPCと思っていた人々との交流、そして彼らの生きる意志を目の当たりにしながら、少年は現実世界の彼の体をハッキングにより意識不明にした犯罪者としてプレイヤー達との戦いに巻き込まれる。
　異世界での数々の理不尽に耐えながらも前へと進む少年は己の成すべきことを見定めていくこととなる。

＊しっかりとした長編は初めてなので色々下手だと思います。特に視点や伏線をどうしたらいいのかわかりません。完結までの流れは考えていますがエタるかもしれません。更新も遅いです。それでもいいという方ご覧ください