評価:★★★★☆ 4.1
願いを歪めてさっさと魂を取ろうと目論む悪魔を、僕はとある条件付けで味方にした。「お前こそ、願いを叶えたくはないか?」と。――市内に蔓延する「眠り病」。誰も気付かず、また、「気付かせない」仕組み。「願い」と「願い」のぶつかる先には、果たして何が待っているのか!?
※【H30.6.29日間推理ランキングで1位】になりました。皆さま、ありがとうございます。
※新作「妖怪裁判 ~弁護士サトリの法廷ファイル~」始めました。よろしかったら、コチラもご覧下さい。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
イッキ読みでした。まったく、こういうのがあるからランキングもバカにできない。タイトルからも何となくわかるように、よくある悪魔っていう題材です。ただ、悪魔にもいろいろ事情があって、人間みたいに叶えたい願いなんてのもあったりする。それに目をつけた頭の良い主人公が「願いを増やす」という願いをする。 まず、悪魔事情に俄然興味をそそられて引き込まれます。そして主人公の頭の良さがさり気なく描かれていて、読みやすい。張られた伏線もgood。回収の瞬間がとてつもなくカッコイイです。ジャンル「推理」に苦手意識のある方も、ぜひ御覧あれ。