評価:★★★★☆ 4.1
軌道エレベーターの完成から十年。人類は企業による宇宙開発時代を迎えた。
しかし、宇宙には浮遊するデブリの問題、各国家間の水面下での争い、そしてテロリズムの危険性が数多くあった。日本国はしかし、エレベーター建設の当事国にも関わらず、平和憲法を盾にそうした争いに参加しないことを主張してきたが、同盟国たるアメリカやオーストラリアに迫られる形で、宇宙への自衛隊派遣を決定した。
だが、問題が発生する。宇宙はどの自衛隊の管轄だ??
宇宙開発黎明期に起こる非常事態に対処するために誕生した、海上自衛隊護衛艦隊第一宇宙隊群。その唯一の所属艦DDO901あかつき。同盟国に笑われ、テロリストに舐められ、国民に首を傾げられながらも彼らは宇宙の平和と清掃のために今日も闇に潜む。
宇宙ものと潜水艦ものが何故か融合してしまった、右斜め捻りの宇宙戦記、作者の趣味によって抜錨!
《注意事項》わざとらしく実名が登場してくることが多いですが、それらはすべて作者の妄想です。面白いなっと思っただけのネタです。貶したり、貶めたりする気はございません。もし不快に思われた方がいらっしゃったらご一報いただけると幸いです。
話数:全8話
ジャンル:スペースオペラ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
日陰者であるがゆえに尊いとされた自衛隊。 彼らは宇宙進出が始まったこの瞬間、やはり日陰者だった。 日本の民間会社が軌道elevatorを建設し、そのせいで宇宙にて義務を果たせと国際社会で叩かれた日本。 政治家どもの責任のなすりつけあいで生まれ、マスコミに叩かれ、国民から疑問視され、非核三原則から原子力エンジンを採用できぬドンガメとされた巨大かつ低速の機体を運用する海上自衛隊所属あかつき。 海上保安庁よろしく重力無き闇に飛び交うスペースデブリを除去し、民間パイロットの悩みに応えるお巡りさん役をこなし、私情を挟まず淡々と任務をこなす。 ただ、国民のために。 たった80億の地球人類の未来のために未来を絶たれた異国の若者を手にかける悩みも悲しみも闇が包んだ。 明日の暁。この小さなものがたりを秘めて青い星はまた輝く。秘密の航海日誌に触れる機会を得たアナタへ。是非ご一読を。