評価:★★★★☆ 4.1
心を読む能力を持つ高校生の少年、斎藤信也。同じクラスの少女、佐藤凜子に一目惚れした彼は彼女の心を読むが、なんと彼女は『周りの人の汚い心の声が自然と聞こえてしまう』という設定に憑りつかれていた。彼女の被害妄想を治して結ばれるために、能力を駆使して頑張るサトリサトラレラブコメディー。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2014年10月11日
作者:中高下零郎
みなさんが面白い作品を探すときは、まずタイトルが面白い。 あらすじが面白い。 そして本文を読み始めるものですよね。 でもメインタイトルのページを開いたとき、そこに並ぶ一話からのサブタイトルの羅列を見て、「これは面白そう」って思ったことはないですか? この作品はそれが面白いのですよ。 見ただけで、「うわっ面白そう」と思うんです! そして、実際に面白い! ゲラゲラ声出して笑って読んだのは久しぶりです。 サブタイトルに数字しか書いてない人、損してますよ。 少なくとも私はそういう作品は退屈そうで読みません。 とにかく凛子ちゃんの勝手な脳内設定に縦横無尽に愛あふれる突っ込みをしまくる主人公が不憫ながら笑えます。 さあ君も一緒に凛子ちゃんの脳内にダイブして突っ込もう!
心を読める主人公と、心を読めるつもりのヒロインによるラブコメ。 斉藤信也が恋した佐藤凛子の心は被害妄想だらけだ。 心を読む能力を駆使して、彼女を救うことはできるのか。 そして恋を成就させることはできるのか。 何を置いても気軽に読めるのがいい。 たとえ食事をする気力が湧かなくても、これを読み進めるのに苦痛を感じることはない。 それほど軽快な物語だ。 重苦しいことを考えているわりに、弾むように描写される凛子ちゃんの心情が可愛らしい。 作者の力量を信頼して、身構えることなく頭を空っぽにして読んでいただきたい。
読心能力者の少年は、とある少女に一目惚れをした。人の心を無断で読むのは褒められた行為ではないと自覚しつつも、つい彼女の心を覗くと――。 彼女は、被害妄想に苦しめられていた。 被害妄想ゆえにクラスメイトを信じることが出来ない彼女は、結果として孤立してしまう。そんな彼女をどうにかして救ってあげたいと思い立つ読心能力者の主人公は東奔西走して……。 主人公は彼女を救うことができるのか。 主人公の恋は実るのか。 実ったとして、彼の読心能力は彼女に受け容れられるのか。 是非、ご一読ください。
主人公は心が読むことができる・斉藤信也。高校の入学初日、自己紹介の場で気になった、佐藤凛子(凛子ちゃんの)の心を読むが、――なんと被害妄想にまみれていた!男はエロいことばっかり考えてるわ、女は表面上はよくしているけど内心馬鹿にして笑っているのよ、という勘違い。しかもそれは主人公にまで通用するので、気にかけている主人公は悪戦苦闘!つかみはばっちり、一度読んだらはまり、思わず最後まで誘導されてしまう読みやすさ!完結後に読む人特権の、トゥルーエンドの驚き。一読おススメします!
中身がスカスカのラブコメが多い今日だが、この作品は違う。テーマ性があり、そして掛け合いの面白さがある。登場人物が増えすぎないのも良い。精神的な問題というやつは、得てして気づかれにくいものだ。ヒロインの佐藤凜子は、クラスメイトの大半からは性格の悪い女子としか認識されていない。実際には、彼女は頭の中で被害妄想し続けているのだが――誰も気づかない。それは、主人公の『心を読む』という能力で解決している。掛け合いが面白いのもこの能力によるところか。斬新な切り口が目を引く。実に巧いな、と思わず唸らされた。主人公だって、能力がなかったならばヒロインの抱える問題に気づかなかったかもしれないのだ。少し重めなテーマだが、きちんとラブコメとして仕上がっている。ライトな文体で読みやすいので、ぜひ一読してみてほしい。
佐藤凛子ちゃんはなんと他人の心の声が読める超能力者!でもそれは便利な事ばっかじゃないんだよ!男子は皆エロい事ばっか考えてるし!女子は皆表面では笑ってるけど内心では何考えているか分からないし!家族とはなんだか訳ありな関係みたいだし!そんな訳で他人が信じられなくなっちゃった凛子ちゃん!この能力が役に立つときと言えばじゃんけんぐらいだよ凛子ちゃん!でもじゃんけんする直前に相手が出す手を変えたり、三人以上でじゃんけんすると思考がぐっちゃぐっちゃになってあんまり役にたってないよ凛子ちゃん!動物には好かれてるらしいけどなぜか野良猫には毎回逃げられてるよ凛子ちゃん!それになんだか最近隣の席の斎藤君がしつこく話しかけてくるよ凛子ちゃん!それからなんだか最近自分の能力の調子が悪いよ凛子ちゃん!どうした凛子ちゃん!がんばれ凛子ちゃん!そして凛子ちゃんの超能力って実は――――