窓のための扉 完結日:2014年10月8日 作者:Ria 評価:★★★★☆ 3.8 世界が1つとは限らない。 私達は、囚われない。 あなたを囲う世界の隣には、あなたの知らない世界があって。 あなたには自由があることを、私達は忘れない。 私は自由を知らないほど、自由。 話数:全9話 ジャンル:恋愛 純文学 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
不思議な雰囲気がある物語だ、と読了後感じた。話自体は短い。約二万二千文字と綺麗にまとめられている。連載作品ではあるが、長さ的には短編の一種だろうか。 だが――短いからと言って深い話が書けない訳ではないと、この話を読んだ人は知るだろう。 どこかの海辺の町で、少女は少年の背中を追う。寄り添いたくても拒絶するその背、振り返り、だけど通わぬ視線が虚しい。 生きていること。生きるということ。死んでいくということ。死者であるということ。誰もが一度は考えるその意味を。 そっと膝を抱えて、何も考えたくない時にお勧めできる作品です。読了後、貴方の目は生死どちらを向いているのかは――保証致しかねます。