評価:★★★★☆ 3.8
冬休み中の年末、高校二年生の赤井達也の家に腐れ縁であり友人の遠野久志がやってきて言う。クラスメイトで現在付き合っている恋人の八代姫子がクリスマスイブから失踪していると。久志はそんな失踪した姫子を捜し出したくて勘の鋭い達也に今回もまた相談しに来たのだ。
姫子の家へ行ったりと彼女の行方を追う達也達。姫子はどこへ、そしてなぜ姿を消したのか? その真実は?
オタクで冴えないけれど勘の良い達也と美形で人気者だが共感性に乏しい久志の凸凹コンビのお話です。
話数:全8話
ジャンル:ミステリー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
冬休み中の年末。主人公「赤井達也」は親友「遠野久志」から、彼の恋人「八代姫子」が失踪していると相談を持ち込まれる。12月24日。リア充どもがイチャイチャする忌むべき日だが、その日に恋人が失踪する理由とは一体何だろうか?女性とは男性にとって永遠の謎である。ホームズ曰く、『女性が大騒ぎしたと思ったらその原因はヘアピン一本だった』。女性蔑視の発言ではない。それだけ男性にとって女性心理は謎なのだ。男性二人が辿りつく、八代姫子の心理とは?「少女、失踪」の作者「詩架」氏は女性であるが、女性が書かれている作品とは思えないくらいに感情が抑え気味に書かれているため中性的な印象を受ける。だからこそ、僕のような男性でも最後まで読めるのだろう。女性らしい心理描写と結末、そしてストーリー構成はいずれも「なるほど」と納得できる良作である。さあ、少しビターな恋物語に触れてみようではないか。