評価:★★★★★ 4.5
『魔法使い』バロック・スターゲイザーによる《大人災》より幾百年。
滅びゆく世界を巡る『運送屋』の俺は、全身機械仕掛けの『何でも屋』シスルと変わらない日々を過ごす。
幼馴染でトラブルメイカーの新聞記者、胡散臭い治安維持部隊隊長、ディスプレイの向こうで笑顔を振りまく歌姫、統治機関によって造られた最新鋭の兵器、それに、俺たちを残して消えてしまった赤毛の天才。ものを運ぶという仕事柄、色んな奴の事情を垣間見つつも、結局、俺は誰の物語にも関わることなく生きていくのだろう。特に理由もなく、そう信じていた。
――この手で抱いたこともなければ、どんな音を奏でるかも知らない、ある女の影がちらつくようになるまでは。
時は、今から数百年ほど未来。舞台は、統治機関《鳥の塔》に管理される「終末の国」。人の心の音色を聞く能力を持つ『運送屋』藤見隼が垣間見た、「ひと」と「もの」にまつわる断片的な物語を綴る、SFファンタジー短編連作。※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象