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数百年前――
法王より代々命ぜられ、『文章』と称される謎の古文書を守り、何世代も掛けて解読を試み続けて来た僧侶の家系。ついに解読に成功した名も無き当主は、その恐ろしき内容を危惧し、彼の家系に代々仕える側近を連れ、法王を裏切り、『文章』諸共失踪する。
そして、現在――
その子孫〝ケニー・ニコル〟は身をくらます為、北欧の空軍の軍籍を習得。しかし代々仕える側近に告発され、ついには囚われの身となる。そして軍用機での搬送中、偶然の事故で立ち寄った米軍横田基地にてニコルは脱走。基地に唯一残された『文章』――正体は、有史以来の全人類の過去と未来が書かれた〝究極の予言書〟だった。独裁的な考えを持つ国家が手に入れれば、とんでもない事態になりかねない、危険極まりない代物。しかし、解読出来るのは僧侶の家系の唯一の生き残り、ニコルだけ。大統領命令を受けたエージェントは必死で彼を追う。
一方、逃げ出したニコルは、パイロットを夢見るも、夢を追って死んだ登山家の父親のトラウマで高所恐怖症となった、三太という名の少年と知り合う。
——それは、クリスマスが近い、真冬の出来事であった。
時代:未登録
舞台:未登録
注意:全年齢対象