Memory World 完結日:2014年9月24日 作者:彼方わた雨 評価:★★★★☆ 3.71年に一度ある日を境にすると楽しい、嬉しい記憶がなくなってしまう。 そんな記憶を欲する世界で生きる人たちのお話。 (改稿は書き方を変えただけですので、内容は変わりありません。) 話数:全25話 ジャンル:SF ファンタジー 恋愛 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:シリアス 展開:未登録 その他要素 お調子者(うざめ) 年の差? 無表情 記憶 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
一年に一度、人々の楽しかった記憶だけが消えてしまう。世界に記憶を捧げなければ、世界を保つことができないからだ。どうせ奪われる記憶なら楽しい、嬉しいと思うことは無駄なのか? この物語は人によって、色々な見方ができると思う。ほのぼの日常ストーリー、恋愛ストーリー、謎解きストーリー……読み進めるたびに様々な一面を垣間見ることができる。 楽しい記憶を奪われた人々の感情は、仕事に追われている大人の気持ちと被る。毎日待っているのは仕事だけ。楽しいことなんて何もない。 作中の人々に比べれば、私たちは幸せだと思う。楽しい記憶は忘れない限り残り続ける。そして、私たちはこれから起こる楽しいことを期待することもできるのだ。 日々、雑事に追われている私だが、この話を読んで、「あんな楽しいこともあったっけ」と思い起こすことが増えた気がする。 この物語は「大人のための童話」だ。私はそんな風にとらえている。