蒼弾の射手――――復活の大海獣(リヴァイアサン) 完結日:2014年11月5日 作者:スタジオゆにっとはうす なろう支店 評価:★★★★☆ 4.3戦雲漂う南西諸島とその海を舞台に、現代に復活した「戦艦」は如何に戦うのか? 話数:全15話 ジャンル:エピック・ファンタジー その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 自衛隊 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ifモノ 戦艦 注意:R15 なろうで小説を読む
本作は「もし現代に戦艦が『復活』したら?」というテーマの元、海上自衛隊が「とうや」と呼ばれる特異な艦を保有するに至るまでの経緯と先島諸島有事によって奇しくもその性能を存分に生かすことになるまでの顛末を描いた物語である。架空戦記には「本来ならあり得ない状況をあり得させる為に歴史改変を行う」という要素(※)があるが、本作は「戦艦の復活/復権」というフィクションを、圧倒的なリアリティとS.K節とでも言える巧みな筆致で描かれる先島諸島有事に絡めることで、あたかも「とうや」が実現できるかのように読者に思わせる程の実在感を醸し出している。巷に溢れる陳腐でカビが生えた日中衝突予想本に食傷気味な方や、リアリティある現代戦小説を読みたい方に是非ともお勧めしたい一作。※「宇宙開発を主導する日本」を実現させる為にキューバ危機に起因するWW3によってアメリカが分断国家になってしまう「遥かなる星」などが好例。