評価:★★★★★ 4.5
恋愛なんてものは面倒に決まっている。
計れない気持ちを測り、果てのない理想を追求し、最大限の誠実さを見せる。
ただ「あなた」に好かれる為に。
その方法がわからず、何時間、何十時間と都合のいい「あなた」を想像し、悶々と馬鹿で至福な時を過ごす人もいるだろう。
またある人は、後悔先に立たずという言葉を忘れ猪突猛進し、ただ「あなた」との関わり求め、求められようとするだろう。その先に幸せが待っているとは限らないし、人によっては不幸の連続だろう。
それでも人は恋をし続ける。
子孫繁栄、生殖本能の影響といえばロマンチックの欠片もないけれど。ただ本能だけではなく、そこには個人の夢やプライドなんかその他諸々の面倒なものが巻き込んで来てしまい、優秀な種や花を奪い合いは激しさをましていく。
戦争がなくなってもその激しさは変わらない。そんな生殖戦争が行われる年月の末、人々は進化の過程か突然変異か魔法を身につけた。
恋愛に対し大きく効果を発揮する魔法。
人々はそれを恋愛魔法と呼ぶ。ある者は思われている気持ちを測ることができ、ある者は理想の容姿に変形でき、ある者はオーラや空気と呼ばれるようなものを発し、思い人の気持ちを掴んだ。
これはそんな恋愛魔法がオカルトではなく科学的に認められて十年後
人々に認知され始めた頃の物語。
時代:未登録
舞台:学園
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象