評価:★★★★★ 4.5
九つの巨大な核から構成される海の国セジュ。その九つ目の核ゼフィロウの治安部長ラビスミーナは恩師と再会することを楽しみにしている婚約者のヴァンに付き合って九つの核を束ねるレンで開かれる学会に出席する。ところが、学会後のパーティー会場で恩師は何者かによって殺され、ヴァンは忽然と姿を消してしまう。ヴァンが巻き込まれた事件とは?
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
人間関係の難しさ、そして素晴らしさが詰まった番外編でした。番外編でありながら、これ一作できちんと話が成立していますので、本編未読の方々にもおすすめです。今回主人公となった女性は、主役として申し分無い行動力と、それでいて決して考え無しなわけではなく知性も持ち合わせている魅力的なキャラクター。行く先を阻む様々な困難を瞬く間に解決し、周囲を照らす彼女ですが、最後に彼女が恋人に伝えた言葉はそれまでの「活躍」の印象を全く違ったものに魅せてくれる素敵な言葉。この言葉に救われる人は、きっと少なくない。そう思います。完結、お疲れ様でした!
海の底にある国セジュ。領主の娘ラビスミーナは女だてらに警備隊長。強いだけでなく、美しい彼女。時には狡猾さもちらりと見せる、凄く頭の良い女性。知力・武力を駆使して虎のごとく艶やかに疾走する姿は爽快!!!一方お姫様のごとく悪者に捕まってしまった彼女の婚約者。最初は「?」と思っても、最後まで読めば「何故彼女が愛したのか」深く納得です❤*外伝となっていますが本編と舞台が違うので「ラビスミーナは虎」という予備知識さえあればOKです。
美しい文章で書かれたお話が好きな貴方、 強くて美しい女主人公が活躍するお話が好きな貴方、 しっかりしたストーリー、 起承転結を極めたお話が好きな貴方、 そして、 SF好きな貴方なら、なおさら! この短編は作者の書かれた 正統王道ファンタジー〈ブライトソード〉の外伝ですが 単独でお楽しみ頂ける傑作です! ゼフィロウは海の中のドーム都市…… ええい詳細は本編で。 但しこれだけは。 〈虎〉って、 〈虎退治〉の話ではありません! ★くれぐれもご注意あれ!★