そんなのは知らない魔法使い

ハマってしまい一気に最後まで読んでしまいました(^^)。魔法使いの世界のファンタジー作品を色々と読んできましたがこの作品も面白いです。久しぶりにこんなにハマりました(^^)。友情と恋愛が素晴らしく表現されていて所々にエッチィ部分もありますがそれがいいアクセントになっている気がしました。それとは逆に裏切りなどの醜い世界観も描いています。醜さは僕の作品でも描いていますがこの作品を読んで色々と勉強させて頂きました(^^)。一番凄いと思ったのが一話一話が短くとても読みやすくなっているところです。プレートニフさんの作品はどれも勉強になります。最後まで読んで色々と考えさせられました。あと感動しました(T_T)。皆さんも是非読んでみてください！

これは魔法使いの物語。でもあなたの世界の出来事かもしれない。嘘、侮辱、差別、裏切り。目を背けたくなるような醜い現実。常識や夢なんて初めから無くて。今をただ笑って生きる事すらままならない。そこら中に転がる悪に心は麻痺してしまいそう。少女はそんな歪んだ世界の中、弱い自分と向き合いながら生きていく。出会いも別れも、涙も叫びも。全ては痛みを伴いながら、少女を確かに成長させる。これは魔法使いの物語。でもあなた自身の出来事かもしれない。最後まで読み終えた時。あなたはきっと、世界を、誰かを、自分を、今よりもっと好きになる。

魔法使いが迫害される国、少数派の魔法使いの少女は差別に晒されながらも、力一杯生き延びようとして、何かを得、何かを失って行きます。最初は女性作家の書くホワンとした魔法少女ファンタジーかなと思って読み始めました（失礼）ですが、読み始めてすぐに〝なめてましたゴメンナサイ！〟と心の中で土下座しました。このファンタジーはままならない人生の物語であり、熱い友情物語であり、身を焦がす恋愛物語であり、普通の少女の飾り立てない感情が満ちています。男性読者の方も安心して下さい、このファンタジーの戦闘は我々の筆致を軽く超えてハードであり、痛みを伴います。一話の文量は少なく賛否が別れるかも知れませんが、私には丁度良いチェーン・リーディング現象（造語）を起こして、読むのが止まらなくなりました。これは凄い小説を見つけたと、嬉しくなってレビューした次第です。