猫実弘(ねこざねひろし)は作家を目指している。小説を居候させてもらっている三國川咲(みくにがわさき)に作っている途中の作品を見てもらう。過去の荒鮫幸喜(あらざめこうき)とのルームシェアをしていた時の物を文章に起こして脚色したものだ。
画家である三國川に見せたが面白いと言われなかった。それでもめげずに出版社の編集との話し合いのための資料を作る。三國川は展覧会に向けて作品を作った。風邪を引いて看病をしてもらう事もあった。
猫実が資料を編集に見せると、作家として絶望だと言われ、完全に夢破れホームレスになる事を決意。荒鮫に再開し、ホームレスのいろはを教えてもらいつつ数日生活。
雨の日、三國川が傘も差さずに探している所に遭遇。逃げ出そうとするが、体調を崩している三國川の姿を見て居た堪れなくなり介抱する。済し崩し的に家に戻った猫実は、三國川のマネージャー吉川日南子(よしかわひなこ)に体調を崩している三國川を展覧会に連れてくるようにお願いされる。かなり昏睡した状態を見て、答を保留にし三國川の意思を確認してから終わり次第病院に行く事を条件に、展示会へ向かう事が決定した。
当日連れて行くと、吉川と初顔合わせをしている時、三國川が自分の作品は猫実の小説を原作に作っていると言いだす。吉川と三國川はかなり激しく言い争った。女同士の言い争いで過激になり、三國川が吉川を叩く事もあった。吉川も半ば強引に納得させられた中、三國川が体調不良の状態で猫実と二人でお得意様のヘンリー・スタンスと話す。その直後、三國川は力尽きて倒れた。
看病をして数日ですっかりよくなった三國川と猫実は告白をして付き合う事になった。
また、三國川は猫実が知らない間に吉川と話して、猫実を画家の原作としてデビューを指せるという話で出版のめどが立っている事を伝える。猫実の夢は、形が完全に違うものとなったが、叶い幸せを得ることが出来た。
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