評価:★★★★☆ 4.2
『復讐代行人』。それは「未解決の殺人事件の犯人に対する復讐」のみ引き受け、依頼人に代わって名探偵顔負けの推理で真犯人を暴いた上で、天才的な殺しの技術でその真犯人を殺害するという都市伝説上の殺し屋である。ある日、この都市伝説を調べていた中谷高校新聞部二年生の高原恵が自殺に見せかけて殺害された。恵の父親は自身の娘がこの殺し屋の事を調べていた事を知り、この都市伝説上の殺し屋に娘を殺害した犯人の殺害を依頼する事を決意する。だが、そんな恵の父親の前に現れたのは、漆黒のセーラー服姿に黒一色のキャリーバッグを引いた一人の少女だった……。自身を『黒井出雲』と名乗る彼女はこの依頼を受諾し、標的を特定すべく恵が所属していた新聞部への調査を開始。一方、出雲の犯行を阻止せんとする警察の特別捜査本部も動き出し、事件は水面下で動き出した……。殺人犯の「殺害」を目的に殺人事件の真相を暴く、前代未聞の殺し屋探偵『黒井出雲』の物語、ここに始動!
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:学園
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
普通に本屋で売っていてもおかしくない出来の作品です。市販ラノベの場合、ミステリ部分が曖昧な作品が多いですが、この作品はミステリ部分がしっかりとしています。ライトノベル調の世界観の中、無駄のない描写と速い展開、はったりの文章による勢いで、一気に読ませる力があります。退屈な部分がなく、市販作品と比べても読みやすい稀有な作品ですので、これまでミステリにとっつきにくさを感じていた人もにもお勧めです。「ミステリ読みたい!」という人にはぴったりの作品だと思います。