評価:★★★★☆ 4.1
目立たず冴えない平凡な女、キリコは死んだ。死に際も実に冴えなかった。
そしてその魂は"死者の魂が種に転生するから世界"に転生し、その世界で"最も価値の高い花の種"となって店先に並ぶことになったのだった。
そこで種と化した魂を育てる名手の貴族に買われたキリコ。
育てられる中で、自分に向けられる愛情たっぷりの声――種となったキリコからはその人物を見ることはできないが、それは生きている時から「存在を認められたい」と強く願っていた彼女の心を満たしていく。
その声の主がキリコを殺すために育てているのだとも知らず、キリコは優しい声に恋をした。
時代:未登録
舞台:未登録
注意:全年齢対象