評価:★★★☆☆ 3.2
幼なじみがゲイだったんだが――『幼なじみの衝撃』、ネガティブだけど恋していいですか――『ネガティブ・ラヴァーズ』、彼の光がなければ僕は輝けない――『月と太陽』、神が学園を掌握するための戦いが始まる――『生徒会選挙に神現る』など……8人の語り手が繰り広げる、笑いあり、涙あり(?)の高校青春物語。話は一応繋がってますが、飛ばし読みも可能です。主にBLが中心で、描写の度合は話によって変わります。
第一章のみ他サイトで連載していました。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:学園
作品の舞台は共学の私立高校、男女比9:1のBL学園。でも、非現実的な御都合主義や、いわゆるBLものによくある(かもしれない)耽美的な恋模様ではなく、むしろ描かれているのは等身大の高校生たちの青春物語。びっくりするような大事件が起こるわけではない。高校生らしい少年たちの、思いのすれ違いや認識のズレ。日常の中のちょっとした波紋。それらが、それぞれの登場人物の目線で語られていて、見え方の違い、受け取り方感じ方の違いは、面白いな、と思わせてくれます。文体や表現も、その人物らしさが出ていて巧みです。確かに高校生くらいの日常って、人間関係がすごく大事だったりするもので。勉学に、恋に、友情に心を砕き悩む姿は、とっても自然体で親しみを覚えます。今度は誰の目線で語られるのか、どんなことが見えてくるのか。そして恋の行方は?そんなことを楽しみにしながら、彼らを見守っていたくなりますよ。