勇者の俺はシングルファーザーしています

「子育てとか無理！　実家に帰らせていただきます！」「って、あなたの家はここでしょーがーっ！！」　勇者が大魔王を倒し世界は救われました、めでたしめでたしで終るはずが。なりゆきから勇者は戦友の遺児たち（双子の赤ちゃん）を引き取って育てるはめに。　戦いが終ったらのんびり暮らそっかなと思っていたのに何がどーしてこうなった！？　子育てスキル０の勇者が双子の乳母になってくれた女性や定食屋の姉妹の助けを借りながらもがんばる育児奮闘記。　もちろんそれだけでは終らない。魔王軍の生き残りや、勇者を敵視する影の勇者と呼ばれた男にも狙われなんと国存亡の危機！？　育児をしながら「全てどうにかしてやるよオラァッ！！」半ばヤケクソな勇者が立ち向かいます。　子育て経験者ならうんうんと頷ける笑いあり涙あり、戦闘ありの盛りだくさん。　必読です！！

ウォルファート・オルレアン。魔物によって蹂躙された世界を救い、魔王を討ち果たした英雄。常人ならざる強さと、人を惹きつける魅力を持ったその男は、間違いなく「勇者」だった。しかし運命というのは予測できないものである。戦後に勇者が託されたのは、戦友の遺児。生まれたばかりの双子の兄妹だった。妻もいない、勿論子育ての経験もない。夜泣きも、おむつ替えも、何もかも初めての経験。戦いのレベルは高けれど、子育てスキルはレベル1。誰が「勇者のシングルファーザー姿」を想像できただろう。足軽三郎氏だからこそ書けた、育児の物語。当然、勇者さまのド派手なバトルも忘れない。楽しいことも、悲しいことも、葛藤も悩みもある。けれど成長していく子どもを見守る勇者の目は、いつの間にかひとりの父のものになっていく。『勇者の俺はシングルファーザーしています』胸を張って、勇者はいまそう言うのだ。

世界に猛威を振るい続ける魔王。それを倒す勇者達。死闘の末、魔王は勇者達に敗れる。だが、勇者のほうにも犠牲はあったのだ。勇者は魔王を倒した事で自由を得たかのように見えた……だが、なんの因果か勇者は自らの同志、死んだ仲間の遺児を育てる事になってしまう。戦う術なんて育児にはなんの助けにはならない。勇者の育児生活という死闘が始まる事になった。相手は、見方を変えれば、ある意味で魔王よりも手強い相手なのかもしれない。だが、勇者は愚痴を言いながらも、しぶしぶ仲間の遺児を育てていくのだった。勇者が本当に自由になれる日は来るのか？新ジャンル『育児勇者の奮闘気』ここに始まります。是非、みなさん閲覧をお願いします！