評価:★★★★☆ 4.4

 かつて“戦乙女の狼犬”を名乗る英雄がいた。

 彼の者は“機神”の力に魅入られた一族と戦い、復活せんとした“機神”とも戦った。

 そして時は過ぎ、その称号は一人の少年に委ねられる。

 英雄の称号と遺産を継いだ少年がやったことは、先代より培った傭兵の人脈を利用した自作自演の戦いだった。
 
 
 古の時代、栄華を誇った文明があった。
 “闇”の魔力を利用した高度の魔導技術を発展させ、世界を統一したその王朝は〈エンシア〉と呼ばれた。

 だが、世界の均衡を著しく乱したエンシアは、それゆえに破綻の危機を迎える。

 エンシアの人々はそれを解決するため、機械仕掛けの神《アルターロフ》を誕生させた。

 そして、彼らは後に“機神”と呼ばれる《アルターロフ》の暴走によって滅びることになる。

 為す術なく壊滅していくエンシアは最後に、一人の少女を脱出させた。
 王女であった彼女は地中を潜行する鋼の巨人に乗せられ、遙か地中深くで長き眠りにつく。
 いつか《アルターロフ》が滅びた未来に目覚め、エンシアを再興させる願いを託され──
 

 ある日、領土へ侵入した謎の部隊を追っていた“狼犬”の少年は、一体の鉄機兵と遭遇する。
 古代の遺産である巨人の中には一人の少女が眠っており、少年はその少女を託されることになる。

 これは“闇”に抗う宿命を選んだ少年と──

 “光”の導く運命に選ばれた少女の──

 二人の出逢いから始まる“聖域”の勇士の物語。


話数:全53話

登場人物
主人公属性
職業・種族

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雰囲気:
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