評価:★★★★★ 4.5
喧噪を離れ、地下でひっそり(?)と暮らす魔法使いたちは、地上の魔術師たちからは”クロウラー”と呼ばれている。
ミミズ穴、ネズミ穴、流刑地、最果て、その他もろもろ。蔑称にはひたすら事欠かないが、そんな彼らにもどこか不思議な魅力がある。アカデミー魔術師であるジョッサム先生からみた、そんな彼らの歴史物語の講義です。
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時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
完結日:2015年1月10日
作者:頻子
地上にて研鑽に明け暮れる魔術師達は、地下にて暮らす魔術師をクロウラーと呼ぶ。 肉食の巨大なミミズの名である。 始まりは、総数の減らぬ下僕を従えた死霊術師の隠れ家だったのか。気がつけば、その時代ごとの変わり者達が集い、離れて、繰り返し、魔術師のアカデミーに吸収され、ただでさえ異端な魔術師の中で、なお異端な連中がごろつくコミュニティが形成されていた。 全体共通は、一つ。何を思ったのか、地下にて活動すること。 彼らクロウラー達の研究を専科とするジョッサム・グレイフル先生は、生徒に対しクロウラーの歴史について講義を行う。 彼らはどのようにして集まったのか。 ……いや。 なんでこんなことになったのか。 ろくな所ではないと言いながら、その自由な世界に魅了された先生の、ウィットに富んだ、穴倉の魔術師学の授業が始まる。 ファンタジーの歴史設定とか好きな人はぜひ見て欲しいです。