評価:★★★★☆ 4.1
一~三章は魔法の原理、魔力の成分、構造、性質の謎を長い時間かけて地道に研究していくSF(サイエンスファンタジー)。仮定、実験、考察、検証、そして導き出される公式と数値。「魔法を科学する」という要素を執拗に掘り下げています。四章はSF(スタンダードファンタジー)の皮を被ったナニカ。表だけ見るとファンタジーしてる勇敢な主人公なのに裏を見ると半笑いになる二面性。題名から察せられる通り主人公は開幕数話でくたばってノーライフ系の何がしかになりますが、だからといってダーク風味になる事もねーです。多分。
話数:全125話
ジャンル:異世界ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
ノーライフ・ライフ 題名通り、不死者やアンデッド――不老不死の存在――が多く出てくる作品ですが、この作品の注目するべき点はそこではないと断言できる。 ――魔法理論である。 科学技術と魔法技術を融合させた、この世界独自の発展は読むたびに先が気になるほどだ。 緻密に築き上げられたその理論は非常に美しく、間違いなく読者を魅せることだろう。 少しずつ解明されていく世界の神秘に、私はファンタジーの素晴らしさを感じた。
この小説は魔法設定資料集 兼 異世界創世記である。飛び回る精霊、命を狙う邪教徒、平凡な顔の青年、聖剣、古代文明、エルフでさえ、魔王もまた然り、万物には起源が存在する。存在するに足る理由がある。ではその理由が無いなら…創ればいいじゃない。時間は無限だ問題ない。主人公は魔法の研究をしていく。少しずつだが確かに世界を変えながら。主人公は限りない人生を歩んでいく。のんびり楽しく人間らしく、ときには変な拘りを見せながら。
とても面白い。7日で全て読んでしまい、かつ飽きないくらい。ここまで魔法を科学した作品は初めて読んだ。長さもちょうどいい。が、後半は設定を持ち出すための小難しい説明が多く感じられる。世界観が非常に緻密に作られ、それの運用も上手いが、考えた設定を表現しようとするあまり、やや煩雑になっている部分が見受けられる。また、プロローグが本編に対して余りにも短く、あとがきがプロローグのような状態になっているのが残念だ。要約:超面白い
転生→死亡→不死者の主人公が子孫たちを守りつつ前世知識で魔法を解き明かし世界を牛耳る話、転生チートとかなろうで大人気な路線、っと思わせて実はひとひねりされている。 もちろんメインストーリーは主人公が圧倒的で爽快、明るく楽しい人類フルボッコ、不死者だから仮に45億年後でも現役だ!? この話でも魔法はある種の都合の良い超常能力。しかし、主人公が解き明かしにかかった途端、研究するとはこういう事だとばかりに面食らうほどの量と密度で読者に訴えてくる。 原子番号やら質量、陽子、J/(g・K)などの単位が並び、それを実験と考察の繰り返しで追いかける。 魔法という技術の進歩、国の興亡、幻想というクッションを挟んだ研究者の物語が続いていく。 万人が理論部分の密度に耐えて受け入れるか迷うところだが、思考実験という単語にビビっときたら是非。
(´・ω・`)異世界の村に転生して村長になった男が、死後にゴーストと呼ばれる存在になり、アンデット、分身した自分の精霊だらけの大勢力となって、色々と研究しまくるお話さんだよ。3章から、設定資料集と思えるほどに研究ばっかりやり、化学式っぽいものまで用いて延々と書いていたから、脳が理解するのをやめてしまうけど、それ以外の本編の方を見れば、十分楽しめる物量チート小説さん