金と銀〜異世界に降り立った無頼伝〜

明らかに普通の人間とは違う気配を持った謎の主人公のプロローグ。本編がはじまれば、主人公はプロローグとは一転して、かつては日常感覚を持っていた人物だということが判明する。主人公が普通の人間だったと安心するのもつかの間、本編の中で日常感覚を持つのは、逆に主人公のみになる。日常を失う原因はたまたま乗ったバスが異世界にトリップしたことが直接の原因である。一緒にバスでトリップした人達は明らかにヤバイ男達。それも一癖も二癖もありそうである。もちろんこの男達は、ゴブリン（＝ゲーム）など誰も知らない。しかし、力が全ての異世界に置いてはゲームに詳しいニートよりも、修羅場をくぐって来た男達のほうが頼りになるのは必然！ああ、昨今の異世界は軟弱かなと思っているそこのアナタ！　この作品に異世界の本来のあり方が存在する。異世界のリアルな非日常性が読みたい！　という人に一押し！かわいい女の子もあります（笑）

　残酷な人間ほど表面的には優しいものだ。その残酷さ故に牙を隠す。その残忍さ故に表に出さない。にっこり笑いながら相手が死ぬまでいたぶり続ける。死んでも唾を吐き続ける。表向きは涙を流しながら。　反戦というがそれは嘘っぱちだ。戦わない事と戦えない事は違う。それを知ってか知らずか理想を垂れ流す輩は苛められた経験がない苛める側の連中だったのだろう。　高校を中退し、現在はニートである金山裕之16歳。彼は色々個性的な犯罪ドリームチーム連中と共に異世界に飛んでしまった。この世界は甘くない。この世界は優しくない。人は醜くて然るべき。　悪に対抗するなら涙を流して悪の頂点を目指せ。子供すら売りとばした男はそう諭す。友の肉を食って生き延びた男は笑いながら涙を流す。戦う事しか知らなかった男たちはある者は恋を知りあるものは己が生きる道を探る。愛するものを手に入れる代償。彼は優しさ故に……

素晴らしすぎるキャラクター、なろうに数ある異世界ファンタジーでも、これほどキャラクターにインパクトのある作品はお目にかかれないとおもいます。ストーリーもツボが抑えてあり、秀逸、読んでいてすぐに次が読みたくなるもって行き方は作者の技量の高さが伺えます。このドリームチームの活躍は是非、皆様に読んでいただきたいです。新しい物語の切り口がそこにあるのですから。この作品はお勧めです。

この異世界を冒険する物語を見たあなたはきっとびっくり仰天してしまうでしょう。なぜかというと、異世界を冒険するのはこのメンバーだからです。高校を中退し、現在はニートである金山裕之16歳。顔の右側にある火傷痕と妙にしなやかな動作が特徴的＆自称ただのフリーターを名乗る不動凱20歳。スキンヘッドと高い身長、がっちりした体つき、そして怖い顔が特徴的の花田克美33歳。細い体を地味なスーツで包んで、ふてぶてしい態度＆落ち着きがない自称、青年実業家、黒沢貴史28歳。リストラされたサラリーマン、平田銀士40歳。インパクト溢れるメンバーが異世界冒険劇、この結末を知りたい方へ。物語の内容はあなたの目で！

強靭な肉体に恵まれたスキンヘッド、肝の座ったヤ○ザ、頭のネジが外れているおにーさん、火事場の馬鹿力を出せる青年、そして飛ばされた異世界と酷似しているゲームをたまたまプレイした事のあるオタクな少年。そんなリアルチート＋αのドリームチームな彼等が着の身着のまま、魔法のある異世界に飛ばされちゃいます。チート能力を貰えていないのに次から次へと襲い来るファンタジー生物や狡猾な人間達。どちらかと言えばダークファンタジーであるこの異世界で、彼等は元の世界に戻る事を目標に各々の力をフルに活用して冒険へと出る。