ハイエナの誇り 完結日:2014年12月25日 作者:鷹樹烏介 評価:★★★★☆ 4.4 ボクシングの才能に恵まれながら、暴力事件を起こしてドロップアウトしてしまった主人公。 失意と荒れた日々を過ごすうちに、自称・ジャーナリストの男と出会う。 彼に誘われるまま、社会の闇を主人公は覗き込むことになる。 話数:全38話 ジャンル:ヒューマンドラマ 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ハードボイルド ボクサー崩れ 犯罪小説 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
社会からドロップアウトして、なんの目標も希望も持たず日々をただ費やす青年、田中。だが偶然の出会いから田中は世間の『裏』と『表』の狭間に身を置くこととなる。実際にあった事件になぞらえ、リアルを追求し、日常のすぐ傍らに横たわる非日常の恐怖を描き切った作者の力量は感嘆するものがある。だがこの作品はそれだけでは終わらない。ラストに感じられたのは人の優しさ。薄っぺらいありきたりな優しさではない。心の奥底から染み出すような淡い優しさである。佐藤の最後の言葉。不覚にも泣いてしまった。