水の理 完結日:2015年2月16日 作者:古流 望 評価:★★★★☆ 3.8主人公は並外れた才能を期せずして手に入れる。 普通の高校生だった月見里 颯(やまなし はやて)は異世界で馴染んでいく。 女の子との甘酸っぱい恋愛や、命を懸けた冒険の毎日。 作品のテーマは「水」。 流れる水の如く、自然のままに生きる主人公に、数々の出会い。 良くある異世界最強もの。 多くの出会いの中で、成長していく主人公が紡ぐ冒険譚。 話数:全79話 ジャンル:その他 ファンタジー 登場人物 主人公属性 主人公最強 職業・種族 魔法使い 時代:未登録 舞台:異世界 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 チート ハーレム 剣と魔法 水 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
印象に残る物語の作り方は、作品のカラーが定まっていること。 それは、設定に特徴があり、物語を通じてぶれないことでもある。 本作品のカラーは、水色。水色といっても、青ではなく透明な水の色。透明ではあるけれど、水はその深さや光の屈折によって、見え方も異なる。 物語で言うならば、場面の緊迫度や登場人物の行動で、起承転結と局面が移行して行く様と対比できる。 本作品では、魔術の理も水の理につながるだけでなく、状況説明や主人公の心理、物理法則も要所要所で水に関連づけられた描写をすることで、上記の「カラー」を色濃く、安定したものにしている。 状況は変わってはいくけれど、著者が自身に課した「水」という縛りによって、物語は確かな道筋を失わずに進むことができるだろう。